ジャガイモの出芽の時期
一般的にはジャガイモの種イモを撒いてから15~30日程度で芽が出てきます。
気温が15~20℃くらいで芽が出始めるので気温の違いによっても発芽のタイミングはかわります。1か月以上経っても芽が出てこないようなら種イモを優しく試し掘りして、種イモが腐れていないか確認したくなりますよね。
浴光育芽を行っておけば事前に種イモから丈夫な芽が出ているので、ほとんどの種イモの芽はそのまま畝の上まで芽が出てきますよ。末庭の種イモは今回はすべて出芽してくれました。
4月22日(金)にやっと芽かきと土寄せができました~。
畝が隆起して芽が出てきます
種芋を植え付けてから芽が出揃うまでの記録も残しています。
3月12日:種イモ植付
順調に育ってくれれば3月12日から15日たった27日以降に発芽するはずです。
3月24日:土が隆起(植付から12日目)
あと数日で芽が出て来るでしょうね~。ワクワクです。
芽が土を突き上げてきますので畝の土が隆起します。そして芽が成長していきます。
かわいらしい芽が伸びてきていました土を持ち上げるために先っちょはツルの首のように曲がった状態で出てきますね~。
3月27日:微妙に出芽(植付から15日目)
ついに何株かは小さな芽が出てきていましたよ。
4月1日:出芽(植付から20日目)
やっと出芽し始めましたね。気温が冷え込む日が続いているので成長が遅れていますね。出芽していない畝もあります。品種によって発芽の時期も違うようですね。
4月22日:芽かき(植付から41日目)
すべての株が病気や害虫の被害もなく元気に大きくなっていました。
芽の数が多い株は芽の太さが細いですね~。すでにエネルギーが分散されています・・・。
テントウムシがいますね~。ということは気付きませんでしたがアブラムシが来ているんですね・・・。
細い芽を優先的に引き抜きました。
芽かき
普通は芽が出揃って10cmくらいの背丈になったら芽かきを行います。すべての株から芽が出そろうのを待っていると、作業の時間が取れたころには芽が伸びて15~20cmほどになってしまっていました。
種イモから出てくる芽の数はまちまちですが1本から多いと6,7本も出てきます。
1本の芽に複数のストロンが出てその先にジャガイモが大きくなります。
引き抜いた芽にはストロンという地下の茎が何本も付いていました。そしてその先っぽには既に数ミリのジャガイモが太り始めていました。写真で確認出来るだけでも、この芽1本に5個のジャガイモが付いていますね。
芽かきを10cm程度で行う利点
それはこのストロンがそれほど成長していないからですね。ストロンが成長する前に芽数を減らしておけば株に負担をかけることなく希望する数のストロンを伸ばすことができますね。それで忙しい中でも、できれば適期に芽かきを行いたいですね。
芽かきする理由
上の写真のように芽1本に5個のジャガイモが付くとすると、芽5本で株が育つと何個のジャガイモが付くでしょうか?実際にはもっと少なくなると思いますが、単純計算では25個になります。
仮に同じ葉の数で芽1本と芽5本のジャガイモを大きくするとすると、当然芽が少ない方がジャガイモは大きくなりますよね。
簡単に言うと、芽を1本にするととっても大きなイモ(特大かな)ができます。2本にすると大きなイモになります(大かな)。3本にすると中くらいのイモになります。6,7本も出た芽を減らさないで株を育てるとジャガイモの数は多くはなりますがその分一つ一つがとても小さくなってしまいます。
小さなジャガイモも美味しくいただけますが料理する時に皮をむく時など面倒くさいこともあります。できればある程度大きなジャガイモだと料理でも助かりますね。
それで収穫したいジャガイモの大きさに合わせて芽の数を調整していきます。
芽かきする時の注意点
1本の芽が成長して土の中で分岐し2本になっていることがあります。それで自分では1本の枝を抜いたつもりが2本が駄目になってしまうことがあります。怪しいなと感じた時は少し掘って確かめるようにしています。
この写真の株のように地上部分で2本に分かれることもありますね。これは1本とみなしています。
芽を抜く時は種イモを抑えながら他の茎が一緒に抜けそうになっていないか観察しながら抜いたほうが安全ですね。種イモから伸びた芽が茎になっているので種イモから引き抜く感覚で抜きます。茎が大きくなっていると意外と力が要りますよ~。
末庭は、こうした理由もあり確認しながら、2~3本の茎を残そうと思っています。
芽が弱くて本数が1~2本と少ない場合は、種芋が弱かったのだろうと思います。それでそのような芽は1~2本を残すようにしています。種芋が弱いなら芽の数を減らすことでジャガイモの数を減らし、すこしでも充実したジャガイモになってほしいですね。
1回目の芽かきの時に追肥と土寄せも行います
芽かきをした時に1回目の追肥と土寄せを行っておきます。
追肥は1株に化成肥料20gほど土寄せは3~5cm(作り手によって異なります)します。寄せる土に肥料をまいてから土寄せしてあげます。
土寄せの必要性
- 基本的にジャガイモは種イモよりも上の位置で成長していくため土寄せをしていくことでジャガイモが畝から出てしまわないように保護することになります。太陽光が当たると緑化してソラニンが生じてしまうので土寄せは大切ですね。
- 近くの芽を芽かきすると残った芽がぐらぐらすることがあります。土寄せには芽かきした茎をしっかり安定させることにも役立ちますよ。
土寄せと同時にある程度の草取りもできましたよ。
今後の作業は
2回目の追肥と土寄せは花のツボミが付いた頃ですね。
ジャガイモは大きくするために水分が必要ですがソウカ病の原因にもなり得ますので末庭は葉が生き生きしていたら水やりはしません。葉が茂るまでは草取りも要りますが、けっこう楽ですね。この後の株の成長が楽しみです!