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堆肥枠で腐葉土を作るためにコンパネなどの廃材を組み立てました

堆肥枠
目次

堆肥枠を自作しました

今年5月初旬に枯葉で腐葉土を作るために堆肥枠と呼ばれるものを組み立てました。末庭農園の北西角に設置しています。

堆肥枠とは

堆肥枠と言っても、堆肥を作られるわけではありませんね。牛や馬や豚や鶏のフンから作られるのがいわゆる堆肥ですよね。

葉っぱを放置してできたものはいわゆる腐葉土になります。山林に積もっているふかふかの土ですね。

それで堆肥枠とは言われていますが出来上がるのは腐葉土です。

堆肥枠を作った目的

末庭の使っている畑地はもともと田んぼだったので場所によっては少々粘土質な土が出て来ることがあります。この土に水が入ると土が締まってしまいます。

通気性が乏しく植物の生育に良い土壌とは言えません。2022年にもみ殻がたくさん入った鶏ふんを何度か入れたのですがまだまだ土壌改良が足りないようです。

2022年8月には牛ふんを軽トラ1杯近く入れましたがまだ改良されていません。

腐葉土は畑地に混ぜ込むと土力がとってもアップします。通気性や保水性が向上します。

それで腐葉土を入手しやすくするために堆肥枠を作りました。

堆肥枠に入れるものは意外と多くあります。まず、畑地で作物を作っていると葉っぱなど大量の残渣が発生します。畑地の草刈で生じるゴミも入れることができます。あと末庭は植木屋をやっているので分解しやすい落葉樹の葉っぱなどが手に入ることもあります。ただし植木の仕事では剪定ゴミは軽トラに積み上げていくので堆肥枠に入れる葉っぱはなかなかありません。取りあえず畑地の草ゴミを気楽に堆肥枠に入れられるようにしました。

堆肥枠の作り方

今回は、材料の木材はすべて倉庫にあったコンパネや廃材を使っています。

枯葉などをかき混ぜるための、切り返しを行いやすい堆肥枠もあります。

今回の堆肥枠は材料費タダの簡単DIYなので、切り返しは少々面倒ですが仕方ないですね。

作成中
作成中

コンパネの長さによって堆肥枠の側面の高さが違いますね。

コンパネを切れば高さも揃えられるのですが、末庭はそんなに几帳面ではありません。

他の人の堆肥枠を作るのであれば図面を書いてきっちり作るのですが自分の農園の堆肥枠なので、腐葉土を作ることができればそれで十分と思っています。

堆肥枠
完成した堆肥枠

木材はインパクトとスクリューネジを使ってその場で組み立てます。とってもシンプルです。

上の写真の奥側のコンパネは切り返しの時に枯葉などを取り出しやすくするためにネジを取りやすくしています。

当初、この堆肥枠のこちらがわを枕木のオブジェで隠すつもりでしたが断念した経緯があります。手前にオブジェがあればカッコよかっただろうな~。

こだわったのは水平だけ

遠めに見ても不格好にならないために水平だけは注意しました。

水平器
水平器で測ります

そのために水平器を使って手前の天端が水平になるようにしました。

この天端が水平になっていれば遠くから見た目が良くなります。

また天端に幅のある板を使って堆肥枠に葉っぱなどを入れる時に作業しやすくしています。

完成した堆肥枠に枯葉などを入れます。

堆肥枠の使い方

葉っぱをある程度の高さまで入れます。その上に完熟発酵した鶏ふんや牛ふんを入れます。畑の土や米ぬかを入れる方もいます。米ぬかは微生物のえさになるので効果的ですね。この繰り返しになります。ハンバーガーやサンドイッチのように積み重ねて幾層にもします。

水分がないと微生物の菌が繁殖しないので十分な水をまいておきます。

堆肥枠の上にはブルーシートなどで覆いをします。雨水が入り続けないようにするためです。またさまざまな虫が住み着くのを抑えます。板枠などで蓋をする方もいますね。堆肥枠を用いずに野ざらしにして土を被せるだけの方もいますのでお好みでということになるでしょうか。

一月に1回くらいかき混ぜてあげます。かき混ぜることで葉っぱの隙間に酸素を送り込むことができ、堆肥枠全体で微生物による分解を進めることができます。

分解が進むにつれて積んでいる層が重みで沈んでいきます。圧着してしまう箇所も出てきますのでかき混ぜるのは大切ですね。この時に分解が遅いようであれば発酵促進剤を入れてあげることもできます。何と言っても微生物が葉っぱを分解してくれているので微生物の活性を上げることが大切ですね。そのために不足しているものを補ってあげるという考えです。

かき混ぜました
かき混ぜました

堆肥枠の四隅では分解が進んでいない葉っぱが多かったですね。

これは、コンパネが水分を吸ってしまい枯葉の水分を奪ってしまうからですね。

全体的にはきれいに分解が進んでいましたが、やっぱり攪拌しないといけないですね。

スコップでも混ぜることはできますが結構大変です。フォークや3本鍬などがあれば併用しながら攪拌できるとよいですね。

上の堆肥枠は奥側のコンパネを外し易くしているので、奥側を開けて、腐葉土を切り返してみようと思います。

8月に雑草ごみがたくさんありましたので堆肥枠いっぱいになるまで入れています。今回入れた分解促進剤は牛ふんです。

完熟牛ふん堆肥
牛ふん堆肥

切り返しのためにコンパネを外しました

9月22日に堆肥枠の中の分解がどの程度進んでいるか、切り返しも兼ねて見てみました。

コンパネを1枚外しました
コンパネを1枚外しました

上のコンパネを外しました。コンパネは2本のネジで留めているだけです。

体積的には3分の1くらいになっていて驚きました。

2枚とも外しました
2枚とも外しました

インパクトドライバーを使って簡単に1面をオープンにできます。

三本鍬を使って、これまた簡単に切り返しすることができました。

落葉などの枯葉が腐葉土になるのは

堆肥枠に落ち葉などを入れておくと腐葉土になってくれるのはありがたいですね。

良い腐葉土になるためには微生物など生き物の働きが欠かせません。

微生物

枯葉を分解する微生物は主に細菌類や菌類です。これら植物性の微生物が目には見えませんが分解を行ってくれます。

枯葉を堆肥枠に入れる時に踏んでバラバラにするのは断面積を増やすことで菌などが枯葉から養分をとりやすくするためです。

充分な水分を与えてあげるのも菌類などが繁殖しやすくするためです。

さらに米ぬかや牛ふんや鶏ふんを入れてあげるのも菌の繁殖を良くするためですね。

もともと畑で作物を作っている表土には数えきれない微生物が存在しています。それでその表土を堆肥枠に入れてあげると畑地の微生物を増やすことができますよ。

小さな生き物

これは明らかに目に見えるので微生物とは言えないものが多いですね。

9月22日に切り返したところたくさんの生き物がいました。

次の写真は、いろいろ写っています。

気持ちが悪い方は、飛ばしてくださいね。

じっくり見ないと分からないかもしれません。

嫌いな人は、嫌になると思います。

すみません。

生き物
生き物

カブトムシの幼虫、ワラジムシがいました。

カブトムシの幼虫は次のすき返しの時に掘り集めておこうと思います。来年、サナギになっているところを掘り返してしまったら可哀そうです。しかし、カブトムシの世話まではできないですね~。どうしよう。

ワラジムシは枯葉を食べますが、生きている葉は食べません。腐葉土と一緒に、少々、畑地に移っても良いですね。

ダンゴムシは柔らかい葉っぱを食べることがあるので堆肥枠に発生していたら腐葉土が完熟してダンゴムシがいなくなるまで畑地にはすき込みにくいですね。

野積みでは放置して腐葉土にしています

畑地の四隅には草刈ゴミなどを野積みにしています。

野積み
野積み

それらは堆肥や土を被せながら自然分解にまかせようと思っています。

  • しばらく放置して高さが沈むのを待ちます。
  • 畑の中には牛ふんと鶏ふん堆肥を入れてるので、その土を野積みの上にかぶせます。
  • そのまま放置して1か月おきに撹拌して土を被せておきます。
  • 堆肥枠よりは時間がかかりますが楽ですね。

近くのプロの方が刈草を欲しい、いつか持って行くと言われました。こちらとしては嬉しい限りです。

野積み分が無くなった
野積み分が無くなった

しばらくすると草ゴミが無くなっていました。

地面と接していた部分は草葉の分解が進んでいました。土の色が濃ゆくなっていましたよ。

草ゴミを移動させてみると

堆肥枠の隣の野積み分は、植え付け面積確保のために移動させました。

草ゴミを移動させました
草ゴミを移動させました

秋の枯葉シーズンに向けて堆肥枠をもう一基増やそうかな?!

野積みさせていた部分の土は、こちらも、すでに養分が沁み込んでいました。このスペースにも植物を植え付ける予定です。

牛ふん堆肥や鶏ふん堆肥よりも濃ゆい色をしていましたよ!

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